教養
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。巷での感染症関連の議論には相変わらず辟易としてしまっています。緊急事態宣言の人流抑制論や医療逼迫の対策などは “1年前に終わっている” テーマです。結局のところ、相関関係や効果測定などの検証が不足している点や、検…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先日3度目の緊急事態宣言が発令され、SNSをはじめメディアでは多方面での論争が巻き起こっています。1つ目は、発表から発令までの期間に余裕がないこと。これによって、多くの企業はすでに費用が発生している案件のキャンセ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先日、今般の世論やメディアでは合理的判断や論理的思考よりも、感情に訴えることが優先されてしまう “エモーショナライゼーション” の風潮について問題を指摘しました。この風潮は、原発処理水の海洋放出では顕著にみられ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回から事実や分析、理論よりもエモーショナル(≒感情)を重視する社会ではドラスティックな改革が難しく、ニヒル的諦めに似た世界線の中で “せめて将来に繋ぐべきバトン” を国内外の課題を通して考察してきました。それは、…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回、感染症で現行の対策が抜本的解決策に繋がらない旨を指摘しましたが、緊急事態宣言を解除後に当然ながら“リバウンド問題”が浮上することとなりました。広域連合を用いた医療体制の改善やICT技術による情報管理統一を行…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。お久しぶりです。この1ヶ月間、変異株やワクチンなど不確定要素が多い状況下で無闇な情報発信を避けて静観していました。その間、ワクチン接種は順次行われつつ緊急事態宣言は延長され、オリンピックの海外来場の中止が発表…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日は社会課題の考察ではなく、 “自走する思考”をテーマにお知らせを少しさせて頂きたいと思います。 “はてなブログ”では政治経済を軸に社会課題について考察をし 、"note"では神道や文化を軸に社会課題を考察していました…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。日本では緊急事態宣言が発令され、宣言の実効性やワクチンの時期、オリンピック開催の是非などの議論が多方面で行われています。ただ、緊急事態宣言の課題は去年の記事(米国の暴動と緊急事態宣言が導く「変容する民主主義。…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、昨年最後のコラムでは“溶解する民主主義”と題して、米国大統領選挙と大阪都構想の2つの選挙について、非民主主義国家の台頭について、民主主義の将来設…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。今年は、私にとっても皆さんにとっても感染症一色の一年だったでしょう。年初に“グローバル化からシームレス化へ”と題し、加速度的に変化する時代の中で、世界秩序再編に向けたアップデートを国家も組織も個人も続けなけれ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。「溶解する民主主義。」をテーマに大統領選や大阪都構想、東アジア地域、長期視点の国内問題を軸として考察を行いましたが、もう少し身近な論点にも触れたいと思います。 これまでの考察通り、民主主義の溶解は多角的な事象…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前々回より、民主主義について考察を行ってきました。第1項の大統領選挙では、バイデン政権が反トランプとして時勢を考慮せずにオバマ政権時代に逆戻りしてしまう点、そしてその結果、米国が抱える諸問題(保守的な中間層の…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。メディア各方面では感染症報道が再熱し、定型句のように飲食業・観光業・イベント業が問題だとされる論調が伝播(でんぱ)しています。私自身、この全ての産業と関わりがありますので、多少感情的な要素もあるのかもしれませ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。日本の社会構造が抜本的な変化を迎えようとしている昨今に於いて、"人口減少" "少子高齢化" "余剰人材" "労働生産性"などの課題が顕在化しており、その対策として"ベーシック・インカム論"を2回に亘って考察を行いました。 …
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。久しぶりとなりましたが最近は地方の山奥で余暇を過ごしていました。 今般の世情を眺めていると、メディア、民間、行政、政府など、まるで日本中がデジタル化へフルベットをしているような空気感が漂っていますが、デジタル…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回は、政治運営の盤石さが安倍政権の成果である旨、そして次期政権も中長期的(少なくとも任期期間満了)な政権を目指し、派閥構造は維持継続される旨を指摘しました。これらを鑑みると次期総裁は菅氏が最有力候補です。※こ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。今回は”コロナの総括”を行うつもりでしたが、 先週から巷を騒がせている"ポスト安倍"の報道がコロナ煽動からとって変わり、まるで陽炎のような熱波を持ってして"蜃気楼"を演出してしまっているように感じています。今回の安…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。ここ数ヶ月は感染症を中心に日本の社会課題について触れてきましたが、前回("嘘が氾濫する時代に、ファクトで生きる")に続き、今回は対中外交について考察を行いたいと思います。元々、本ブログのスタート記事が "国際社会…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回指摘したようにインターネットの普及によって情報がより身近なものとなりました。その中でも特に、感染症を契機として政府の動向、香港やBLACK LIVES MATTERによる人権意識など、社会課題が議論されています。また、こ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。4回に亘り日本の"口当たりの悪い社会課題"について考察してきましたが、それらの課題を解決する上で鍵となる要素は"リテラシー教育"と"中間層の成熟"にあるのではないかと考えています。他方で、リテラシー教育の基礎として…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。以前(「日本よ、目を背けるな」 4/4)より日本が直面していて尚且つ、口当たりの良い対処方法へ逃げてしまっている課題について考察を行ってきました。安全保障問題、ジェンダー問題、社会人幻想論、選挙制度の形骸化など、…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回はゼロリスクを求める過度な自粛や、国際社会への責任や貢献を伴わない人権主張、男女各々のポジショントークに根差す差別運動など、口当たりの良いことに終始する日本の風潮に問題提議を行いました。過度な自粛には経…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回はBLACK LIVES MATTERを始め、米国の歴史的性質、そして日本の将来像に触れました。日本で語られる人権意識や反権威主義運動など社会課題の多くは、口当たりの良さに終止し、リアリズム的視点、”身銭思考”が存在してい…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。今般、香港や米国のデモ活動、日本の誹謗中傷など、感染症を引き金として、社会の抱えている歪みが、底知れぬ不安として顕在化しています。新たな”チャイナリスク”を露呈してしまった中国は、デジタル通貨や海洋進出、香港…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。緊急事態宣言が解除され、感染症への関心が減少するなか、今度は自粛による心理的負担がインターネット上で ”誹謗中傷” などの形となり顕在化しています。この問題は過去にもありましたが当時に比べ、現代ではネット社会へ…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。"発酵経済と五感的解像度" では感染症対策とテクノロジーによってもたらされる社会変革をマトリクス図を用いて考察しましたが、ポイントは"地方分散化"、消費経済から"発酵経済"へ、外需や内需と並ぶ"仮想需要の台頭"でした…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回はマトリクス図を使った、社会変容について考察を行いました。巷でも騒がれている "With コロナ構想" に近い内容となったでしょうか。しかしこの "With コロナ" には正直なところ二つの違和感を感じています。一つ目は…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。最近は正直、世間の喧騒に辟易としていました。現在では経済的危機が煽られるようになりましたが元々、全体的な社会封鎖が及ぼす作用として存在していたものでしたし、それに伴う補償や教育改革が行政のシステム上、潤滑に…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日、安倍総理による緊急事態宣言延長の会見が行われましたが想定通りの内容といったところでした。繰り返しになりますが、出口戦略無き規制には、更なる規制か済し崩し的による緩和しかありません。 さて”大省人化社会の…
黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。5/1に緊急事態宣言延長の方針が固まりました。これは当初から想定されていた方向性で、本稿でも指摘してきたように”出口戦略無き規制は永遠に続く”というものです。規制を掛けると=緩和の”理由”が必要であり、明確な条件設…