勾玉日記

黒川 和嗣のブログです。

国際社会

“グランドビジョンによる、国民のメンタルケア”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。巷での感染症関連の議論には相変わらず辟易としてしまっています。緊急事態宣言の人流抑制論や医療逼迫の対策などは “1年前に終わっている” テーマです。結局のところ、相関関係や効果測定などの検証が不足している点や、検…

“日米首脳会談のメッセージと覚悟”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先日、今般の世論やメディアでは合理的判断や論理的思考よりも、感情に訴えることが優先されてしまう “エモーショナライゼーション” の風潮について問題を指摘しました。この風潮は、原発処理水の海洋放出では顕著にみられ…

“国際社会から眺める「ニヒル的諦めの中で」2/3”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回、感染症で現行の対策が抜本的解決策に繋がらない旨を指摘しましたが、緊急事態宣言を解除後に当然ながら“リバウンド問題”が浮上することとなりました。広域連合を用いた医療体制の改善やICT技術による情報管理統一を行…

“緊急事態宣言を未来に繋ぐ議論”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。日本では緊急事態宣言が発令され、宣言の実効性やワクチンの時期、オリンピック開催の是非などの議論が多方面で行われています。ただ、緊急事態宣言の課題は去年の記事(米国の暴動と緊急事態宣言が導く「変容する民主主義。…

"米国の暴動と緊急事態宣言が導く「変容する民主主義。」"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、昨年最後のコラムでは“溶解する民主主義”と題して、米国大統領選挙と大阪都構想の2つの選挙について、非民主主義国家の台頭について、民主主義の将来設…

"江戸の匂いを漂わせる、令和版 民主主義「溶解する民主主義。」3/4"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前々回より、民主主義について考察を行ってきました。第1項の大統領選挙では、バイデン政権が反トランプとして時勢を考慮せずにオバマ政権時代に逆戻りしてしまう点、そしてその結果、米国が抱える諸問題(保守的な中間層の…

"環境と人権を征する中国覇権「溶解する民主主義。」2/4”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。メディア各方面では感染症報道が再熱し、定型句のように飲食業・観光業・イベント業が問題だとされる論調が伝播(でんぱ)しています。私自身、この全ての産業と関わりがありますので、多少感情的な要素もあるのかもしれませ…

"大統領選と都構想の先に「溶解する民主主義。」1/4"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。日本の社会構造が抜本的な変化を迎えようとしている昨今に於いて、"人口減少" "少子高齢化" "余剰人材" "労働生産性"などの課題が顕在化しており、その対策として"ベーシック・インカム論"を2回に亘って考察を行いました。 …

"世間が踊る、ポスト安倍の実態"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。今回は”コロナの総括”を行うつもりでしたが、 先週から巷を騒がせている"ポスト安倍"の報道がコロナ煽動からとって変わり、まるで陽炎のような熱波を持ってして"蜃気楼"を演出してしまっているように感じています。今回の安…

"米中対立の渦中で『未来の醸造』が希望となる日"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。ここ数ヶ月は感染症を中心に日本の社会課題について触れてきましたが、前回("嘘が氾濫する時代に、ファクトで生きる")に続き、今回は対中外交について考察を行いたいと思います。元々、本ブログのスタート記事が "国際社会…

"大省人化時代を生きる −情報のガチャ化と中間層の成熟"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。4回に亘り日本の"口当たりの悪い社会課題"について考察してきましたが、それらの課題を解決する上で鍵となる要素は"リテラシー教育"と"中間層の成熟"にあるのではないかと考えています。他方で、リテラシー教育の基礎として…

"口当たりの悪さの先に,喉ごしの良さが待っている 「日本よ、目を背けるな」2/4”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回はBLACK LIVES MATTERを始め、米国の歴史的性質、そして日本の将来像に触れました。日本で語られる人権意識や反権威主義運動など社会課題の多くは、口当たりの良さに終止し、リアリズム的視点、”身銭思考”が存在してい…

"BLACK LIVES MATTER を対岸から叫ぶ前に 「日本よ、目を背けるな」1/4"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。今般、香港や米国のデモ活動、日本の誹謗中傷など、感染症を引き金として、社会の抱えている歪みが、底知れぬ不安として顕在化しています。新たな”チャイナリスク”を露呈してしまった中国は、デジタル通貨や海洋進出、香港…

"ニューノーマル 五感的解像度を生きる「発酵経済と五感的解像度」5/5"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。"発酵経済と五感的解像度" では感染症対策とテクノロジーによってもたらされる社会変革をマトリクス図を用いて考察しましたが、ポイントは"地方分散化"、消費経済から"発酵経済"へ、外需や内需と並ぶ"仮想需要の台頭"でした…

"Withコロナの虚像と深淵からの手招き「発酵経済と五感的解像度」4/5"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回はマトリクス図を使った、社会変容について考察を行いました。巷でも騒がれている "With コロナ構想" に近い内容となったでしょうか。しかしこの "With コロナ" には正直なところ二つの違和感を感じています。一つ目は…

”発酵経済と五感的解像度「発酵経済と五感的解像度」3/5”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。最近は正直、世間の喧騒に辟易としていました。現在では経済的危機が煽られるようになりましたが元々、全体的な社会封鎖が及ぼす作用として存在していたものでしたし、それに伴う補償や教育改革が行政のシステム上、潤滑に…

”大省人化社会の幕開けと仮想需要 「発酵経済と五感的解像度」1/5”

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回も触れましたが、基本的に感染症は”封じ込めれば終わり”ということも”ワクチンが完成し終わり”ということもなく、長期的に医療体制を拡充しながら”集団免疫”と”感情的許容”を獲得し、最終的にインフルエンザや風邪のよ…

"ディストピア的出口戦略「国民感情が引き起こす作用」2/4"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先週は小池都知事の記者会見、安倍首相の記者会見と、注目すべきポイントがいくつかありました。小池都知事に於いては”ロックダウン”にも言及していましたが、実際のところ検証はされずに言葉だけが一人歩きをしている印象…

"グローバル化からシームレス化へ"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。 SNSでも書きましたが、昨年は”取捨選択”の一年でした。それは私自身が芸術畑の出身ですので、物事には完成はなく常に新規の探求、つまり”アップデート”が…

"日本の成長には、左派の成熟が必須  「国際社会に於ける反日問題」6/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日は、これまで考察を行った内容をベースに今、国内外が向き合っている課題について触れてみたいと思います。 「国際社会に於ける反日問題」3/6 第1項 "反日の4カ国に対抗する磐石政権" 第2項 "西洋視点に映る、米国民の命…

"反日資本を日本の糧とする、個別的相互依存性  「国際社会に於ける反日問題」5/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回までは、軍事、外交、経済において、国家間の視点で考察を行いましたが、今回はもう少し範囲を広げて考察を行います。 「国際社会に於ける反日問題」3/6 第1項 "反日の4カ国に対抗する磐石政権" 第2項 "西洋視点に映る、…

"反日諸国とこそ結ぶべき、国家間相互依存性 「国際社会に於ける反日問題」4/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回までは「国家間摩擦への対応」を分析してきましたが、今回は「相互依存性」の側面で考察を行います。 「国際社会に於ける反日問題」3/6 第1項 "反日の4カ国に対抗する磐石政権" 第2項 "西洋視点に映る、米国民の命を買う…

"ロビー活動と戦後処理を行うための改憲論 「国際社会に於ける反日問題」3/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。これまでは国際社会における日本を、俯瞰する形で観測して来ました。今回はロビー活動の側面と、日本政府の対策の2面から考察します。 「国際社会に於ける反日問題」3/6 第1項 "反日の4カ国に対抗する磐石政権" 第2項 "西洋…

"西洋視点に映る、米国民の命を買う日本  「国際社会に於ける反日問題」2/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回までは、日本政府(安部政権)の外交評価と国家間摩擦という観点で、日本の国際的立場を考察してきました。その中では、日本の安定と慎重さが垣間見得たと思います。しかし、アジア圏及び国際社会における秩序形成への責…

"反日4カ国に対抗する磐石政権「国際社会に於ける反日問題」1/6"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。他のプロジェクトが多忙だった為、久しぶりの更新となってしまいました。 さて、本日は日米韓関係をはじめ戦後秩序の再形成が求められている今般、「国際社会に於ける反日問題」をテーマとし過去に他方で執筆をしたコラムを…

"国際社会に発信された「日本司法の闇」"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先月より私事で時間を取られてしまい、久しぶりの更新となってしまいました。今回は「芸術」をテーマにと考えていましたが、予定を変更し「日産のゴーン氏問題」を取り上げたいと思います。 この問題は単なる「日本企業の不…

"21世紀の産業革命が求められる理由"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日は、日本企業における既存システムについて、”不正”の観点から考察していきます。 ■時代との乖離 高度経済成長期の日本では、品質保証(以下、品証)が強みとして挙げられていました。それは画一化教育による、斑のないク…

"米中貿易摩擦の出口"

黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日は、米中貿易摩擦について既に多くの専門家の間でも意見がなされている内容ではありますが、その内容を纏めながら考察を行います。 ◼︎両国の立場 米中貿易摩擦に関して、未来予想を行うには不確定要素が多く、非常に…